今の時代というのは次から次へと便利な道具が出てきて、人間の暮らしが楽になっていくものです。
便利な道具が増えると同時に仕事も増えていくと思う人もいるかもしれませんが、それでも実際には楽になっていることが大半です。
浮上油の回収装置をテレビで目にした時には、飲食店のバイトをしていた時にグリスト清掃で苦労をしたことを思い出し、あの時代にこのような便利な装置があったら仕事はだいぶ楽になっただろうなとしみじみ感じました。

飲食店の業務で一番大変なのがグリスト清掃

飲食店でバイトをしていたときの話ですが、この時に何が大変だったのかというとグリスト清掃と呼ばれるものでした。

排水口の掃除のようなものなのですが、廃油が流れていかないようにしているところであるため、汚れも臭いもきつかったので本当に嫌な作業でした。
飲食店というのは、毎日のように廃油は汚水が大量に出ますからグリストというのもいくら掃除をしてもすぐに汚れてしまってきりがありません。

しかし、放置しておけば汚れの酷い部分ですからすぐに悪臭を放ってしまいますし、虫がたかる原因となってしまいます。
汚れた油が溢れてしまう恐れもありますから、掃除は欠かすことができないだけに大変な作業でした。
清掃のバイトをしているのであれば、これも仕事のうちと割り切ることができたのでしょうが、飲食バイトをしているにも関わらず、清掃業のような仕事をするのは気分のいいものではなく、接客は嫌いではありませんでしたが、清掃は嫌いでした。

浮上油回収装置なんて便利なものはなかった

なぜ、グリスト清掃のことを思い出したのかというと、またまテレビで浮上油回収装置を目にしたからで、これがあるだけでも仕事は大分楽になったかなと感じたためです。
グリスト清掃をするときに、上部に溜まった浮上油を取り除かなければならないのですが、これがまた面倒な作業で時間がかかってしまいました。

ひしゃくのような道具を使ってすくい取るのですが、小さなひしゃくに対して浮上油の量が多いので全てを取りきるのに時間がかかってしまいかなり面倒な仕事だったのです。
内容自体は誰でもできるものですが、悪臭立ち込める中作業をするのはきついものがあり、吐き気をもよおしたことも少なくありません。

それだけに浮上油回収装置で、油を回収することができるだけでもずっと楽なものだろうなと見ていたのです。
今の人はずるいと思うことはなく、便利な道具はどんどん使って楽になっていけば良いと感じています。
楽をするために人間は道具を使うようになったわけですから、活用しない手はないですよね。

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